ジャングル大帝メンコ引き

Ｆｉｇ．１

面子が一枚ずつ袋に入っている束から一回５円とか１０円でクジのように下を引っ張って、中から面子を取り出すというもので、同様なものはブロマイドやカードなどもありました。昔から駄菓子屋さんにあったものですが、今もポケモンなどのカード引きがあります。

今は立派な袋に入っていますが、昔はＦｉｇ．２のように新聞紙を流用した袋が使われていました。この袋は内職で作られたものと思われます。

一つの袋に「大佛次郎　　？小路」という文字を見つけました。大佛次郎が１９６５年に毎日新聞で連載した「夕顔小路」という作品のようです。ジャングル大帝のアニメがテレビ放映されたのは１９６５年～１９６６年なので確かに時代が一致してますね。

子供の時から袋の中にどんなものが入っているか見たかったんです。久しぶりのショートレポートでこの夢を実現したいと思います。

（ａ）

（ｂ）

Ｆｉｇ．２

Ｆｉｇ．３

Ｆｉｇ．４

Ｆｉｇ．５

袋の束を横から見たら３つだけ途中にはさみ込まれた袋が見えます。（Ｆｉｇ．４の矢印の部分にごﾞ注意ください。）

袋の中には、Ｆｉｇ．６のような「１」、「２」、「３」という文字がスタンプで刻印されていました。（図中の黄色い破線の部分）当たりクジのサンプルかと思います。当たりクジが出たらなにか景品がもらえたのか、あるいは、数字の回数だけ追加で袋を引くことができたのかもしれません。私は昔クジで当たったことがないのでわかりません。

（ａ）

（ｂ）

Ｆｉｇ．６

とりあえず袋を壊さないように気をつけながら面子を取り出しました。わかったことは、同じ面子が入っている袋が連続して並んでいるということです。同じ面子が６枚ずつ続いていました。ものによっては、そのうち一枚に、当たりのスタンプが押されています。（Ｆｉｇ．７（ｂ）ご参照）

子供は一生懸命いろんなところから袋を引っ張るので、案外この方が同じものを引くことが少ないのかもしれませんね。大人の方が続けて引くので同じものばかり出てがっかりするかもしれません。

（ａ）

（ｂ）

Ｆｉｇ．７

さらに袋から出してそれぞれの面子をながめると、大部分の面子の絵はアニメではなく漫画本の絵を参考にしていることがわかりました。

オリジナルの絵はモノクロが多いので、色は面子作製の際に彩色されたと思われます。使われた絵は、パンジャの時代からレオがジャングルに戻りケン一とメリーが人間の世界へ戻って行くまであたりの絵が使われたようです。（ジャングル大帝を読んだ人だけわかる話です。まだ読んでいない方、すいません。）

せっかくなのでストーリーの順に並べてみます。それぞれ面子の裏表をお見せします。当たりがついているものは一緒に掲載しておきます。