明治鉄腕アトムキャラメル


（ショートタイプ小箱売価１０円）


・８粒入り小箱


（ａ）
８粒入り売価１０円の明治鉄腕アトムキャラメルの箱です。
鉄腕アトムのロゴが星形強調タイプ（（ｈ）ご参照方　）なので、おそらく、後で紹介する１６粒入りのロングタイプのキャラメルと同時期に発売されたものと思われます。（参考記事）

ショートタイプ小箱のキャラメルは、後に発売された悟空キャラメルは６粒入りと個数を減らしています。この事からも、このキャラメルは比較的初期のものと推察されます。

（ｂ）




・箱のイラスト

箱に描かれたイラストを示します。（＊−１）、（＊−２）と＊が共通な２枚は、箱の裏表のイラストのペアです。

いずれもアトムがモチーフとなっていて、手塚タッチで描かれています。作者は手塚先生ではないと思いますが、かなり手塚タッチに習熟した人が描いたものと思います。


（ｃ−１）
（ｃ−２）
　 　

（ｄ−１）
（ｄ−２）
　 　

（ｅ−１）
（ｅ−２）
　 　

（ｆ−１）
（ｆ−２）
　 　

（ｇ−１）
（ｇ−２）
　 　
（h−１） （h−2）




（i）




・内箱

内箱の下面には、アトムの他ウランちゃんなど作品に登場するキャラクターの絵が描かれていて、側面には、それぞれ異なる説明書きがあります。

絵には、それぞれ番号がふられています。現在のところ、１９番まで確認できますので、おそらく２０番くらいまではあったと思います。
下の画像で、例えば１や７のように絵の部分だけ切り取られたものは、最近入手したものです。全部で２０種類の場合は、１６と２０がそろえばコンプリートとなります。もう少しですが、どのような絵だったのでしょうね。

ただし、昔の子供がそこまで読んだかどうかはわかりません。少なくとも私はあまり見なかったと思います。もったいなかったですね。。。

　 　
　 　
　 　
　 　
　 　
　 　
　 　
　
　 　
　 　
　
　 　


（j）




・アトムスポンジシール



（j）
鉄腕アトムキャラメルのおまけです。スポンジに絵が印刷されていて、裏に糊がついているタイプのシールです。たくさん種類があったと思われます。

マーブルチョコレートにもこんなのが入っていた記憶がありますが、どうだったのでしょう？




・アトム磁石

アトムキャラメルの内箱の裏には鉄腕アトムに登場するキャラクターの絵が描かれています。ここで紹介している箱の側面には「アトム磁石」という文字が書かれています。

下の写真が、その磁石と思われます。直径約１９ｍｍのスポンジの中に磁石が仕込まれていて冷蔵庫などにくっつきます。これもたくさんの種類があったと推察されます。

ところで、私の手元には（ｄ）に示すようなプラスチック製の入れ物にアトム磁石が入っているものが残っています。アトムキャラメルにはこんなものを入れるスペースはないと思います。この入れ物がオリジナルとしたら、別なお菓子（もっと大きい箱のもの）にもおまけとして入っていたのでしょうか？不思議です。ご存じの方教えてくださいね。



（k）


（l）




・アトムジェット

アトムジェットは、りょうはしを親指と人差し指で挟んでピュッととばしたり、ヤジロベイにしたりして遊ぶものです。

よく見ると、形にバリエーションがあります。ここで示している写真では（ａ）、（ｂ）、（ｄ）、（ｆ）の４種類が確認できます。また、アトムの顔も少しずつ違います。成形色は赤青黄のようです。

子供の時にはまったく気づきませんでしたけど、これを作った人は結構こだわっていたのかもしれませんね。

アトムジェットがどのお菓子のおまけか不明でしたが、最近、昔から持っていたカッパコミクス鉄腕アトムの裏表紙に答えを発見しました。（（ｉ）ご参照方）

「１０円のアトムには鉄腕アトムジェット」「２０円のアトムには鉄腕アトムビー玉」ということで、アトムジェットは、アトムキャラメル１０円箱のおまけであることがわかりました。ようやく１件落着しました！！


(a-1)		 　
(a-2)

(b-1)		 　
(b-2)

(c-1)		 　
(c-2)

(d-1)		 　
(d-2)

(e-1)		 　
(e-2)

(f-1)		 　
(f-2)

(g-1)		 　
(g-2)

(h-1)		 　
(h-2)


アトムキャラメルの広告


(i)



・６０個入り大箱


（m）
アトムキャラメルの大箱です。１０円のアトムキャラメルが６０個入ります。お菓子屋さんへは、最小単位でこの箱で卸してたんでしょう。さらに、この大箱を１０箱まとめて入れるためのダンボール箱（アトムのイラストが描かれています）も確認されています。

（n）




・４８０個入りダンボール箱


（o）

　
（p） 　 （q）
上で紹介した６０個入りの大箱を８箱つめられるダンボール箱です。合計４８０個のアトムキャラメルを入れることができます。工場からの物流用の箱だと思います。

底面は、６０個大箱がちょうど２個入る大きさです。（(d)参照）高さ方向は、４箱分と言うことになります。

問題は、キャメルがどのような状態で大箱に入っていたかということです。現物でやってみました。(f)や(g)のように箱の絵がみえるような積め方では、すきまなくちょうど６０個が入りません。試行錯誤の結果、(e)のように縦にびっしり詰めた場合、きちんと６０個が入ることがわかりました。この積み方の場合、中のキャラメルも横置きで安定しているので、変な変形を生じることなく運べるんですね。

とりあえず、(h)のように小箱、大箱、ダンボール箱が揃いました。いつか箱を復刻して、４８０個フルの状態を再現してみたくなりました。

（r）


（s）
　
（t） 　 （u）



（v）